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調剤薬局の開業ってリスクはあるの?
調剤薬局に勤務したことがある薬剤師の中には、古い薬局で、看板の薬局名の色が剥がれていたり、待合室のベンチに穴が空いたりと杜撰な管理下であるが、患者さまが多く来局され忙しい毎日を送っているお店に配属された経験はありませんか?
そのような薬局に配属された薬剤師であれば、毎日の日計表や月計表の技術料を見たときに、羨ましいと思ったことがある方々は多いのではないでしょうか。このような薬局を自分も開業できれば、一攫千金も夢じゃない、今よりも良い暮らしができると考え薬局開業を目標とされる薬剤師さんは多くないですか?
ただし、どのような業種でも経営にはリスクがつきものです。
調剤薬局もまた同様です。勤務薬剤師の時は利益が出ているメリットしか見えないことが多く、重要なデメリットを見逃して開業されている薬局経営者が多い気がします。そのリスクを理解し、最悪の事態が発生したとしても対応できる対策を準備しておくことが大切です。
1. マネジメント・リスク
(ア) 門前医院の閉鎖リスク
①医者死亡
(イ) 門前医院の競争力悪化リスク
①医者の相続
②人気勤務医の独立
(ウ) 予測の失敗による処方箋過少リスク
①マーケティング失敗・不良情報による開業
②医療機関側の勝手都合
(エ) 医療機関との関係悪化リスク
(オ) 患者情報流出リスク
①レセコン情報の持ち出し・流出
(カ) 薬剤師確保リスク
(キ) 店舗喪失リスク
①賃貸借契約更新不可
②定期借地権期間満了
(ク) 政策・制度変更リスク
①社会保険診療制度の改変
(ケ) 過大在庫リスク
(コ) 競合店新設リスク
①ドラッグストア
②スーパーマーケット
(シ) 売掛金回収リスク
①社会保険診療報酬以外
2.施設リスク
(ア) 火災・地震等の災害リスク
(イ) 盗難・破壊等の犯罪リスク
(ウ) 施設不備等による損害賠償リスク
3. オペーレーション・リスク
(ア) 従業員の過失(調剤ミス)による損害賠償リスク
(イ) 従業員の犯罪行為による損害リスク
①故意による不良調剤
②異物混入
③患者情報の持ち出し・流出
4. 財務リスク
(ア) 資金繰りリスク
(イ) 納税リスク
いかがでしょうか?
上記ポイントをご覧になって、ピンと来なければ、調剤薬局の開業はまだ早いかもしれないです。見切り発車で経営をすると後々、痛い目を見ることになりますのでご注意ください。
一見、我々の国民健康保険料から成立する商売なので、売掛金の焦げ付きがなく安全経営に見えますが、一人で起業し会社を経営することは相当大変です。並々ならぬ、覚悟を持てる人のみが社長になれる時代ですから、勤務薬剤師の延長でデキルと思っているならば、『失敗』するリスクの方が多いので、辞めるべきです。
困るのは自分ではありません!目の前にいる『患者さま』です!
上記が理解できない方々は、10~20年と永続する薬局を作る事は出来ないと断言出来ますね!