Sさんの独立成功インタビュー

開業を決意されたきっかけを教えてください。

icho-image2☆組織で働くよりも、一人で自由にやりたい!
学生の時より将来は独立したいと考えていました。私は、わりとマイペースでこだわり屋。「こんな風にやりたい」という思いが強かったほうですね。よくいえば理想家、悪くいえば協調性がない。いずれにしても、人と群れるのは苦手でした。
調剤薬局に転職したばかりのころは、すぐに独立できると仕事を甘く見ていました。当たり前のことですが、実際に働いてみると知らないことだらけで、「これで独立できるはずがない…』とより一層気を引き締めて開業に向けての修業をしました。
独立できそうだなと考え始めたのは薬局に転職した2年目に入った頃ですね。すでに管理薬剤師になり、個別指導など勤務薬剤師では経験が出来ない業務に携わる機会が多かったので仕事に自信がつきました。もともと、調剤報酬は国が売掛金を決まった期日に売り込んでくれる焦げ付きのないビジネスなので、最初にやるならコレと決めていました!それで「独立開業」に向けた案件探しを始めることにしました。多くのコンサルタントとお会いして色々な話を伺うことができ、現在の経営に大変役に立っています!コンサルタントの多くは、自分の都合しか考えていない方々が非常に多いなと感じました。それだけ、薬剤師オーナーがビジネスの本質を理解せずに独立をしようとしているので、騙されたりするのでしょうね。

薬局名に込めた想いとは?

いちょうの葉は先端が2つ分かれているが、根本の茎部分は一本にまとまっています!
門前クリニックと薬局が新規同時開業だったので、医師の治療方針を汲み取り説明できる薬局であり続けるためお互いに一連結託の想いを持って患者さんをサポートしていきたい、という思いで付けました。

独立してよかったことは?

icho-image1頑張れば、初年度から黒字も夢じゃない!
独立してからは、仕事に対する意識が大きく変わりました。勤めていたときは、正直「忙しいと嫌だな」、「定時にラクして帰りたい」と考えていましたが、今は「暇だと困る。忙しければ忙しいほどいい」、「患者ひとりひとりをもっと大切に接遇しリピートしていただきたい」と思うようになりました。
独立して良かったと感じることは、やはり、自分の考えで、薬局を経営できることですね。たとえば、めったに出ない薬の処方せんが来て、どの商品でも医薬品問屋に発注するとデットストックになり店舗の在庫が増えてしまいます。ただ、私はできるだけ応じたいので、近隣薬局から小分け販売をしてもらい対応しています。患者さまには、一旦お待ちは頂きますが、経営に関わる利益の事を自分で即決できるので、薬局と患者さま双方にとってメリットが生まれていると感じています。特に、面の処方箋を持ってきてくれた患者さまの接遇は次回も来局していただけるよういつも以上に気合を入れて行っています。その結果が次回来局予定日にわかるので、自分のどこが不足しているのか、ココが良かったのかなどを仕事へのモチベーションを改善していく意識は格段に変わりましたね。
門前クリニックの医師とのコミュニケーションも管理薬剤師の時と比較すると天と地のほどの差が出ているなとも感じています。診療終了後に、医師と患者さまの治療方針に関する情報交換時に、勤務薬剤師の時はやらされている感は否定できませんでした。しかし、自分で経営していると詳細に打合せをしないと患者さま初めクリニックのスタッフにも迷惑が掛かるので、自分の意志をしっかりと医師に伝達し、ひとりひとりの患者さまに適切な治療方針の提案をしながら、クリニックと一緒に繁栄していきたいと考えています!

今後の目標は?

まずは、先生とのリレーションをこれまでどおり維持して、クリニックと共に成長していきたいということ。あとは、2年後までにはもう1店舗出したいですが、そのためには2店目を任せられる人材を育てなければと思っています。

これから独立を目指そうという人にアドバイスを!

icho-image3調剤薬局の開業は、他業界と比較して極めて安心なビジネスです。他業界で起業するときは、社長一人でゼロからお客様を集めながら会社を成長させていかなければならないです。しかし薬局の場合は、門前クリニックから9割前後の顧客を集客することができるため、事業計画予測は非常に簡単です。クリニックと薬局の新規同時開業の場合は、患者さまが定着する2~3年程度は辛抱強く我慢することが必要ですが、患者さまが定着したら15~20年以上は経営ができます。味わった苦労は酒のつまみとしてネタになりますので、新規同時開業のチャンスがあったら、勇気を持ってチャレンジしてほしいですね。但し、気を付けなければならないのは、どの医師と一連結託で開業するかによります。人を見抜くポイントは一長一短では身につかない

 

 

コメントは受け付けていません。

ページ上部に戻る