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新規開業で気をつけるポイントは?
通常は、可能な限り病院もしくは開業医クリニックの近隣の場所に薬局開業用テナントを確保し、薬局開設をすることが肝心です!
その物理的な位置関係が成功のカギを握ると言っても大げさではないです。薬局開設の許可基準をあらかじめ把握したうえで、薬局開業の場所の選択もしくは開設に伴う規制を遵守することが大切です。
☆薬局開設の許可基準☆
①薬局設置の許可基準
- 調整区域への薬局の設置は、医療機関と異なり原則として不可
- 患者さまの店舗入口への通路が、原則として公道に面した店舗であること
- ビルの2,3階が診療所であり、1階が薬局の場合は患者さまの通路が公道に出てから薬局入口へ通じること。
②薬局運営の許可基準
- 薬局と病医院の経済的な関係性がないこと
- 店舗予定の土地が、病医院関係者の所有でないこと
- 店舗がテナントである場合、上と同じく病医院関係者の所有でないこと
- 薬局の経営関係者(役員など)に病医院関係者が含まれていないこと
- 処方せん応需でのリベートなど病医院と経済的な関係がないこと
①薬局設置
開設予定のテナントの位置に関する許可基準があります。例えば、調整区域への薬局の設置は医療機関と異な り、原則として認められていません。また、患者さまの薬局入口への通路は原則として、私道ではなく公道に面した店舗であることが求められます。ビルの2、3階が診療所で1階が薬局である場合は、患者の通路が公道に出てから薬局入口へ通じていなくてはなりません。このような病医院と薬局の位置に関する建築上の許可基準をクリアする必要があります。ただし、各地域担当の厚生局や保健所に事前相談すれば大変なことは全くないので、あまり心配する必要はないと思います。
②薬局運営
保険薬局と病医院の経済的な関係が皆無である必要があります。そのため、店舗の土地は病医院関係者が所有するものではいけません。また、店舗がテナントである場合も同じく病医院関係者の所有でないことが求められます。さらに、薬局の経営関係者(役員等を含む)に病医院関係者が含まれてはいけません。その他、処方箋応需でのリベートを要求するなどの病医院との蜜月関係はあってはならないです。
これらを確認するため、最初に薬局開設の許可基準を把握する必要があります。開設予定地域の保健所を訪れ、薬局開設申請書を入手します。さらに保険薬局指定の許可を受ける必要があるので、都道府県ごとに置かれる厚生局から申請書を入手し、要件を確認します。これらの基準は都道府県の当局によって判断が異なる場合があるので、絶対に事前相談をした方がよいです。
薬局経営を事業として成功に導くには、国の医療政策を初め、診療報酬および調剤報酬の方針、地域特有の医療環境を十分に調査し、慎重に検討する必要があります。薬局開業を目指すに当たり、オーナーが考えなければならないのは、大きく分けて2つです!①門前薬局、②マンツーマン薬局のどちらで方針を固めるかにより、薬局経営が大きく違ってきます。後程、方針を固めることが薬局経営において大事かを説明致します。いずれの開業においても事前マーケティング調査が必須となります。
- マーケティング・リサーチ
薬局開設候補地の調査を行います。具体的には、患者数の推定や将来的な動向、特に近隣に大学病院や市立病院、民間総合病院などが移転もしくは新規建設される計画がないか、院内から院外への分業を検討していないかなどを調査する必要があります。住宅地に面した薬局開業は、地域の住民が訪れやすい店舗作りが出来れば、面分業でも十分に勝機はあります。面分業開業については、多くの方々は勝機がないと諦めがちですが、患者さま(お客様)が喜ぶ工夫を施せば、全く問題はないですね!
- 処方せん発行元の調査
薬局経営に成功する確率を高めるには、総合病院の門前薬局がベストです。その前提として、近隣医療機関を受診する患者数の予測や、処方元の継続性(医師の年齢、後継者の有無など)を調査します。マンツーマン開業と比較すると、総合病院ほど地域になくてはならない役割を担っているため、処方元の継続性が盤石です!継続性が盤石という事は薬局経営をスグに安定化させることが可能であります。ただし、あくまでもベストというだけで絶対的に薬局経営が安定するかと言われると、必ずしもそうとは限らないです!詳細は次回以降にご説明いたします。
- 店舗・土地の確保
病医院からの患者導線や薬局との位置関係、家賃(敷金、礼金、保証金など)、駐車場の確保などを考慮し、店舗・土地を確保します。
- 近隣薬局との競合・協力関係
近隣薬局との協力関係を構築することは非常に重要です。中でも、門前クリニックではない処方せんを応需した際には、薬の在庫がない時があります。毎回、医薬品卸より購入していると『罪庫』になります。『罪庫』は薬局経営を圧迫することになるので、近隣クリニックの処方箋を応需している『MY薬局』を確認し、当日に小分けが出来るような協力体制を整えておくことが大切です。チェーン薬局であれば、現場同士でデットストックの交換をすることが可能ですが、中小規模の薬局は近隣で協力してやっていかないと、生き残るのが難しい時代に突入しているのは事実です。