【薬局経営指南】 第12回 薬局開業の準備について(続)Ⅲ

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薬局開業のテナントも決まったけど、どういう風に薬局を作っていけばよいの?

薬局開業予定のテナントも確保できました。それでは、具体的な薬局開業までのスケジュールはどうなるのでしょう。引き続き、薬剤師Sさんとコンサルタント C のやり取りを見てみましょう。

S:「ところで、開業までの具体的スケジュールを教えてください。」

C:「まず、薬局開業をするには地区の保健所や厚生局からの許認可が必要となります。許認可を得るためには、保健所や厚生局での事前相談などが重要になってきます。それを行うには薬局内のレイアウト図面も必要です。まずは、調剤薬局の建築・内装に詳しい業者に依頼した方が、後で後悔しないと思います。薬局開業に馴れてくれば、自然にノウハウを身に着けることができ、内装業者を指導していくことが出来ますが、1店舗目は勤務薬剤師だった方々がイチから薬局開業をしていくというのは非常に難儀ですので、専門家に任せましょう。コンサル料を支払うのは、勿体ないと思う方々は間違えています。そういったプロのコンサルタントを報酬で雇い、ご自身のノウハウを取得すると割切ることができればコンサル料は決して高くはないです。今後の店舗展開で割り算すると非常に安い買い物であったと感じるはずです。」

kyuusai-image1kS:「分かりました。私も、薬局のサービスでやってみたいことがありますので、業者の方や医療機関と相談して進めていきます。店舗内装のレイアウト決定と薬局開局申請は同時進行なのですね。」

C:「地域により行政からレイアウトに関して注文が入る場合があります。行政側と相談しながらレイアウトは決めていく、という姿勢が良いです。ところで、薬局開設者と管理薬剤師はSさんがされますか?」

S:「はい。そのつもりですが、問題はありますか?」

C:「Aさんは、現在勤務されている企業で管理薬剤師となっていますから早めに退職して、独立の準備を始めてください。世の中的に、薬剤師の人材不足は問題となっていますから、動くならば早めにしないと近々になってやっぱり辞めることができなかったでは済まされないためですよ。」 

S:「分かりました。ただし、妻が退職までに1年ほど時間がかかりそうなので、その間はパートの薬剤師を雇用しようと思っています。」

C:「パートであれ、薬剤師の雇用は一つのハードルです。地域的に薬剤師が多く採用しやすい地域と恒常的に薬剤師が不足して採用が難しい地域がありますので、事前に情報を集めて下さい。採用が難しい地域だとすれば、早めに採用活動を始めてください。」 

S:「分かりました。その他、決定すべきこと、留意しておくことはありますか?」

C:「調剤機器、レセコン、医療用医薬品の仕入先の選定。事業計画の策定と資金調達のための金融機関との交渉。税務を行う関与税理士の決定。雇用が伴う場合には、社会保険適用事業所の届出、社会保険関係の手続きも必要となります。もちろん、これらの手続きは順を追って行っていきますから、今の段階ではこういった決定事項を把握されているだけで良いと思います。ところで、開業にあたって、法人化される予定ですか?」

S:「まずは、個人事業で始めたいと思います。その後の状況次第では当然法人化も視野に入れています。」

C:「分かりました。法人化が伴いますと、設立を先に進める必要があります。今回のご判断は適切でしょう。ですが、個人事業主と法人設立のメリット・デメリットはご存じなのですか?」

S:「ありがとうございます。早速、開業準備に取り掛かりたいと思います。今後とも、ご指導をお願い致します。個人事業主と法人設立の違いは正直言って、明確には分からないです。今回の薬局開業案件は、スピード勝負と言われる薬局開業案件だったので、お金と時間が不足している自分がやるには個人事業主の方が良いと思って選んだだけです。将来的には、法人化を検討はしていますが、メリット・デメリットに関して、次回以降に説明して下さい。

C:「わかりました。最初は個人事業主で経営し資金繰りなどの薬局経営が軌道に載ってからでも法人化するのは遅くないので、今度ゆっくりとご応対しますね。

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