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薬局開業の準備って具体的にどうやっていくの?
調剤薬局開業までの流れをオーナー薬剤師として開業された方の体験談をもとにお伝えしていきます。医療機器メーカーに管理薬剤師として勤務していた S さんの薬局開業ストーリーです。
S さんご夫妻は、以前から独立開業を希望しており、自己資金2,000万円位の用意がありました。その他、制度融資や日本政策金融国庫などから計1,000万円の資金調達も可能でした。資金的には独立可能であろうと判断した S さん は、独立開業におけるリスクを熟慮し自己責任の意味も納得し独立開業の意志を固めました。ただ、調剤経験がないため、S さんご夫妻は調剤技術習得のため調剤薬局への転職を決め、薬局薬剤師の技術習得に尽力を注ぎながら、開業案件を探すことにしました。
具体的に何をどう進めていけば薬局開業が実現できるのか分からなかったのです。院内処方のクリニックと1件1件訪問していたら、時間がいくらあっても不足すると不安に駆られていました。
そこで、インターネットで探し当てた医院開業や薬局開業を専門にコーディネイトしてるコンサルタント(C)に相談をしようと連絡しました。
S:「薬局開業をしたいのですが、何をすればいいのか分かりません。何から手をつければ良いのでしょうか?」
C:「独立予定の医師や院内処方⇒院外処方を予定しているドクターに知り合いはいらっしゃいますか?」
S:「具体的に存じ上げている方はいらっしゃいません。そのような情報を持っていないと、独立は出来ないのでしょうか?」
C:「そんなことはないです。我々のようなコンサルタントや懇意にされている医薬品メーカーのMRや医薬卸の担当者などは、独立希望のドクター情報を持っていることが多いのです。その他、親戚知人などに医療関係者がいらっしゃれば、紹介を依頼しても良いでしょう。独立開業時の情報収集は貪欲に行うべきです。」
S:「情報収集時の費用はどのくらいかかりますか?」
C:「コンサル契約を締結した場合、月々○○万円といった費用がかかってきます。ただし、医薬卸の担当者や知人からの紹介などへは、特に費用はかかりません。ただし、医薬卸会社からの紹介であれば、薬局開業後はその卸との取引が前提となります。この紹介してもらった卸会社との取引指定は、傍から見ると不利なように見えますが、交渉方法ににより複数社の医薬品卸と取引するよりもメリットがあります。弊社で開業支援をした場合には、弊社が懇意にしている医薬品卸会社を紹介し、そのメリットを享受できるよう尽力します。」
S:「案件情報が入手できれば、即、薬局開業の準備に取りかかるわけですね?」
C:「開業というより事業に必要なものは、ヒト、モノ、カネです。経済学上では、労働、土地、資本と呼ばれていたものです。調剤薬局においては、「ヒト」 とは薬剤師、「モノ」 とは、情報や立地条件、具体的な不動産物件、「カネ」 とは、資金そのものや資金調達力と考えてください。S さんは薬剤師ですし、奥様も薬剤師ですよね。ですから、一番大変な「ヒト」の問題がクリアできているので、他の薬局開業を目指されている方々よりもアドバンテージはあります。今、お話ししているのは「モノ」のうち、情報の獲得というお話です。薬局開業の案件情報を獲得できても、まだまだ解決すべき課題が山積しています。まず、薬局開業の案件を獲得後、その案件情報を確実にするためには、その医療機関のドクターや事務長などの責任者と意志の疎通をしておくことが肝要です。開業若しくは処方箋の発行予定の時期を確認することや、どのような医薬品を使用しているのか(メインの使用医薬品は先発品なのかジェネリック医薬品なのか、ココを疎かにすると利益が大幅に下がります)、患者さんへの対応でクリニック特有の対応事項がないかなどを確認することで、まずはドクターの信頼を得なければならないのです。ココを他人に任せっぱなしでいると、開業予定医師に薬局開業を志すオーナーのヤル気を見せることができないので、土壇場で話をひっくり返されることが多々あります。結局は医師も人間ですので、自分と相性が良い薬剤師と一緒になって医療を提供したいと思うのが、人情だと思います。薬局開業に向けた熱意を持った薬剤師と持っていない薬剤師がいた場合、あなたが医師の立場になったらどちらと一緒にやりたいですか?という事になるので、薬局開業を決意された方々はご自身のスピーキング力を磨かれることを進めますね。」
S:「なるほど。具体的な薬局開業までは、道のりが長そうですね。薬局開業の案件を獲得し、医療機関とのコネクションができた後は、薬局の場所の確保をするということになるのでしょうか?」
C:「その通りです。そのお話は次回と言うことにしましょう。」